2007/11/30

神学校オープンハウスのご案内

日本キリスト教会の神学校(川越市吉田2-2)のオープンハウス(オープンキャンパス)が12月1日(土)午後2時から、学生会主催で行われます。
以下に案内を転記します。お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

アドベント礼拝へのお誘い

主の御名を讃美いたします。
秋も深まり、木々の彩りが美しい季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
神学校では、今年の授業日数も残り一ヶ月を切り、忙しくもそれぞれの課題に励んでいます。教会の祈りと献金によって、私たちの神学校での学びと生活が、支えられ励まされていますことを、心から感謝いたします。
さて、私たちは神学校が川越市に移設して以来、毎年オープンハウスを開いてきました。それは、地域の方々に神学校を認知して頂くためのものでした。そのオープンハウスを、今年は、教会の方々をお招きして、共に礼拝を捧げ、交わりを深める時としたいと考え、計画しています。
礼拝は、「みことばをうたう」のコラール1番による讃美礼拝として守ります。アドベントの時、心を静かに私たちの救い主の誕生を共に待ち望みましょう。

☆ 壮年・婦人・青年・子供たちどなたでもお越しください。
☆ 神学生一同お待ちしております。

日時 2007年12月1日(土)
    午後2時~4時(1時半開場)
場所 日本キリスト教会神学校(埼玉県川越市吉田2-2

アクセス
◎ 東武東上線池袋から急行で39分「霞ヶ関」下車、北口から徒歩15分
◎ 関越自動車道・鶴ヶ島インターチェンジから15分

≪讃美礼拝プログラム≫
前奏
招詞
祈り
讃美 ジュネーブ詩篇歌131篇
聖書 ゼカリヤ書2章14~15節
    マタイによる福音書1章18~20節
讃美 コラール1番1節
聖書 ピリピ人への手紙2章6~8節
讃美 コラール1番2節
聖書 イザヤ書53章10節
讃美 コラール1番3節
聖書 ヨハネの第一の手紙2章2節
讃美 コラール1番4節
聖書 ルカによる福音書2書1~20節
讃美 コラール1番5節
説教
聖書 コリント人への第二の手紙13章13節
讃美 コラール1番6節
    オルガンによる黙想
祈り
讃美 ジュネーブ詩篇歌47篇
主の祈り
祝祷
後奏

2007/11/29

東京中会青年部修養会2007報告

2007年11月23日(金・休)10時30分~24日(土)14時30分
講師:池永倫明先生(蒲田御園教会牧師)
会場:ネーブルパーク研修センター平成館(茨城県古河市)
主題:あなたのただ一つのなぐさめは
   ~ハイデルベルク教理問答を手掛かりに~

今年度の東京中会青年部の修養会は、ハイデルベルク教理問答の学びをテーマに、1泊2日のプログラムで行われました。参加者は計56名でした。
講師の池永先生は、教理問答を学ぶ目的は「この世にあってキリストを主とする群であることを自覚し、また、それを次世代に継承すること」であると初めに述べられ、人間の悲惨、救い、そして感謝について様々な角度から丁寧に解説されました。教理問答が、宗教改革の時代に当時の乱れた信仰を「一つにする」ために用いられたように、現代においてもなお、私たちが依って立つべき重要な信仰の道しるべであることを実感させられました。
また、今回はハイデルベルク教理問答を参加者全員で声に出して通読するという大胆な試みや、青年からの発題を行うなど、参加者が主体的に「参加」する修養会として記憶に残るものとなりました。

2007/11/23

「ハイデルベルク教理問答」の歴史

「修養会へのご案内」に掲載したハイデルの歴史を転載します。 宗教改革の歴史の中でも私たちの信仰に関わりの深い、重要な1ページです。ぜひご一読ください。

ハイデルベルクはドイツ南部のライン河の支流ネッカー川沿いに位置する都市です。かつては神聖ローマ帝国で最も有力で豊かな、プファルツの首都でした。1386年にドイツで最初の大学であるハイデルベルク大学が創設され、ヨーロッパの文化と学問の中心都市になりました。
16世紀になるとそのハイデルベルクにも宗教改革の波が押し寄せてきます。当時のプファルツ選帝侯(ライン宮中伯とも呼ばれます)はカルヴァン派の信仰を支持し、みことばに堅く立つ教会を築こうとしました。また、この地方はローマ・カトリックの弾圧からの亡命者たちの受け皿になり、様々な立場のプロテスタント信徒が混在する都市となりました。しかし、やがてカルヴァン派とルター派との間での聖餐理解をめぐる不一致が問題として浮上します。その結果、聖餐式の最中に乱闘が起こるまでの危機的状況に直面することになりました。
そのような状況の中、「敬虔王」として知られた選帝侯フリードリッヒ3世(在位1559年~1576年)は、改革教会の精神が生かされ、より明確に聖書に基づいた教理問答の必要性を認識しました。その作成は複数の人に委託され、特にハイデルベルク大学教授ウルジヌスと聖霊教会牧師オレヴィアヌスが中心となり、1562年にハイデルベルクで開催された宗教会議に提出され、翌1563年にドイツ語で第1版が出版されました。出版後には瞬く間にヨーロッパ中の言語に翻訳されました。
この非常に聖書的に作られている教理問答は、129問の問答から成り、52主日に区分されています。「生きるにも、死ぬにも、あなたのただ一つのなぐさめは何ですか」という有名な問からはじまり、問2では、私たちが知るべき3つのこと(悲惨、救い、感謝)が示され、続く第1部(問3~11)では悲惨について、第2部(問12~85)では救いについて、第3部(問86~129)では感謝について述べられています。
日本でも多くの教会で、洗礼・信仰告白の準備や、祈祷会・青年会のテキストとして用いられています。すでにそういう経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。今回の修養会は、その「教理問答」に学び、宗教改革期の信仰者たちと同じように、激動する世界と歴史のただ中で今一度、私たちが依って立つべき信仰を省み、「聖書のみことばに堅く立つ」学びの時としたいと思います。